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講義No.10416

国内市場や海外市場において、新しい製品を創造するための発想とは?

競争が生む悪循環

 企業の競争が進み、多様な製品が出回ることを「市場が成熟する」と表現します。ある製品カテゴリにおいて市場が成熟してもなお競争が進み、結果的に同じような製品ばかりが出回る現象を「同質化」と呼びます。そうなると、消費者はものを選ぶ基準がわからなくなり、最終的により安い製品を選ぶようになります。企業はそんな中でもなんとか自社製品を売ろうとマーケティングに多くのお金をかけますが、製品の価格は上がらず、利益も得られないといった悪循環に陥ります。

テレビの市場がたどった道

 同質化の典型的な例がテレビです。かつて、日本の名だたる家電メーカーが大変なコストをかけてテレビを開発・量産しました。激しい競争の結果、同じようなスペックの製品ばかりになり、より安価な海外製品も市場に参入すると、家電量販店での値引き合戦が始まりました。メーカー各社は広告宣伝に多くのコストを投じましたが、さらに利益が圧迫され、中には倒産するメーカーも出ました。リーダーシップの欠如や、過去の成功にとらわれ続けたことなど、要因はいくつか考えられますが、同質化した市場に固執し続けたことが、こうした結果を招いたのです。

今ある市場に固執せず、新しい市場に目を向ける

 言い換えれば、これからは、今までになかった新しい市場を創造したり、海外の未知の市場をゼロから開拓することが企業の成功の鍵を握るといえます。ある日本のパンメーカーは、国内シェアは3番手でしたが、インドネシアでは7割のシェアをもっています。もともとインドネシアには、工場で作ったパンをコンビニやスーパーで大量に売るという市場はありませんでした。そこに目をつけて、同質化に巻き込まれない食品市場をいち早く獲得できたことが勝因といえます。「今は顧客ではない人」に目を向け、その人たちが顧客ではない原因を探し、どうすれば振り向いてくれるのかを考えたわけです。こうした柔軟な発想こそが、同質化から抜け出し、企業をグローバルレベルで成長させていく原動力になり得るのです。


この学問が向いているかも 商学、経営学

専修大学
経営学部 ビジネスデザイン学科 教授
目黒 良門 先生

先生の著書
先生がめざすSDGs
メッセージ

 これからのビジネスの世界は、より海外志向が強くなることは間違いありませんから、あなたには国内だけでなく世界に目を向けてほしいと思います。海外の情報だけであれば、インターネットを通して手に入ります。しかし、直接海外の文化や経済に接することで初めて見えてくることもたくさんあります。
 語学力に多少自信がなくても、行動力があれば問題はありません。どんどん海外に出かけて、多くのことを吸収しましょう。

先生の学問へのきっかけ

 大学時代は法学部に在籍し、経済法について学んでいました。同時に海外旅行が大好きで、ヨーロッパをはじめさまざまな国を一人で旅行しました。特に、現地の人々の生活の様子に興味があり、観光客が来ない市場や屋台に行っては、どんな物が売られているのか、流通がどのような仕組みで動いているのかを見て回りました。大学卒業後10年間グローバルビジネスの世界で活躍しましたが、人間がものを買い、売るという行為を学術的に突き詰めたいという考えから大学院に入り、海外の流通やマーケティングといったテーマを研究してきました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

商社のアジア事業担当者/流通業の海外店舗責任者/食品メーカーの新製品開発担当者/化粧品会社のマーケティング担当者

研究室
大学アイコン
目黒 良門 先生がいらっしゃる
専修大学に関心を持ったら

 専修大学は、1880年(明治13年)に経済科と法律科からなる専修学校として創立されました。「経済科」は日本初の、また「法律科」は私学で初の高等教育機関でした。2019年に創立140年を迎える、日本でも屈指の伝統を持つ大学です。社会科学、人文科学、総合科学、の3系統、8学部20学科からなる社会人文系総合大学として、「自ら問題を見つけ主体的に解決する知力」と「人間力」、「倫理観」を持った人材を育成しています。まずはオープンキャンパスの大学紹介や模擬授業に参加して、大学の雰囲気を体感してみてください。

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