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講義No.10383

看護師に求められるコミュニケーションスキル

非言語的表現から気持ちを汲み取る

 看護師は医療の現場で患者さんと接しますが、そこで築く人間関係は日常のものとは異なります。病気や怪我を抱えて、勉強や仕事が続けられるのか、これからも自分らしく生きていけるのかなど葛藤している患者さんも少なくありません。平常な心の状態ではないために、うまく言葉にできなかったり、声を荒らげたりしてしまうこともあります。言葉だけではその人の心の中にある思いを理解することは困難です。そのため、表情やしぐさ、声の大きさや話す速さなどの非言語的な表現を観察し、感じ取ることが大切です。

肯定と共感

 相手の言葉をそのまま肯定することも大切です。もしも患者さんに「もう生きていてもしょうがないよ」と言われたとき、「そんなことを考えては駄目です」「頑張ってください」などの答えが思いつくかもしれません。しかし、それではその人の言葉を否定することになってしまいます。否定されると、患者さんは次の言葉を発することができなくなり、それ以上の思いを引き出すことができなくなってしまうのです。「生きていてもしょうがない」という言葉を肯定するのはとても勇気がいることですが、まず肯定し、共感し、そこから発言の真意を考えていくことが必要なのです。

Iメッセージで話す

 看護師が患者さんに声を掛けるときの言葉にも気を付けなければならないことがあります。もし、あなたの帰りが遅かったとき、親に「何をしていたの」と言われると嫌な気持ちになるでしょう。これは「あなた」が主語になって発せられるYouメッセージです。「(あなたは)しなさい/やめなさい」というYouメッセージは相手をコントロールすることにつながります。一方、「(私は)とても心配だったのよ」と「私」が主語であるIメッセージにすると、印象が和らぎ、受け手の抵抗が少なくなります。看護師は、このようなコミュニケーションスキルを身につけることで、患者さんとの良好な人間関係を構築していくのです。


この学問が向いているかも 看護学

聖徳大学
看護学部 看護学科 准教授
小倉 邦子 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 自分の考えていることや悩んでいることを話せる関係はかけがえのないものです。看護師が患者さんと初めて接するとき、患者さんは病気を伝えられて辛い思いをしていたり、ケガをしてショックを受けていたりします。その人のいつもの様子とは違っているかもしれません。そんな中で、看護師は患者さんのことを理解し、信頼関係を築いていくことが大切です。
 相手の心を理解したいという気持ちを持ち、さらには自分の内面にも関心を持ってください。自分らしく振る舞えているからこそ、確かな人間関係が築けるのです。

先生の学問へのきっかけ

 誰かの役に立ち、かつ自立した仕事がしたいと思い、看護師の道を志しました。学校を卒業して、資格を取った後は、外科・内科・整形外科病棟の現場で仕事をしました。無事回復した患者さんの笑顔の退院を見送る一方で、患者さんが亡くなる場面にも何度も立ち会わなければならないのは、とても辛いことでした。それでも看護が良い仕事だと思えるのは、たくさんの人と出会えるからです。患者さんから知識を与えてもらい、やさしさに触れることもたくさんありました。看護は一方的なものではなく、相互の関係性なのだと感じています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

看護師(病院 )/保健師(行政)

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小倉 邦子 先生がいらっしゃる
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