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講義No.10194

医療を支える「診療放射線技師」

医療に欠かせない画像診断

 体の外から見ても何が起こっているかわからない体内の様子を可視化して、病変を発見し、診断する医療が画像検査であり、画像診断です。今日、命に関わる疾患や外科的治療が必要な疾患では画像診断は欠かせません。血液や尿検査により疾患の存在はわかっても、その位置を特定しなければ手術は困難です。画像診断を行うのは医師ですが、そのためのX線検査やCT、MRI、超音波検査などの検査を行うのは診療放射線技師です。診療放射線技師には、患者さんの状態、疑われる疾患、医師が求めている画像を的確に理解して、正確な診断につながるレベルの高い検査を行うことが求められます。

高度な検査技術を期待される重要な役割

 画像検査技術が著しく進歩した現在では、診療放射線技師には高度な知識や技術が求められています。例えば、CTやMRI検査では、診断の精度を上げるために白く写る造影剤という薬を肘の静脈から注射して検査をする場合がありますが、その薬の量、注射のスピード、注射開始から検査開始までの時間の秒単位の調整を実践することは診療放射線技師に託された重要な仕事です。また、MRI検査では、電磁波を与えるタイミングを様々に変化させた複雑な検査法が存在しますが、それらを理解し、医師の求める検査を正確に実現することが求められます。また、MRI検査室の高磁場の危険性を理解し、安全に検査を行う重要な役割も求められています。また、ファントムを用いた新しい検査技術の開発も診療放射線技師に期待される研究分野です。

チーム医療の重要な一員に

 画像診断、放射線治療が行われる中央放射線部(手術部と並ぶ病院の中央診療部の一つ)では、診療放射線技師、看護師、医師の協力のもと「チーム医療」が日々実践されます。その画像検査室や放射線治療室に於いて、看護師、医師と協力し、最新鋭の放射線装置を操作して、医療を実践するのが診療放射線技師なのです。それはやりがいのある重要な仕事です。今後、ますます技術が進歩し、その活躍の場は広がることでしょう。


この学問が向いているかも 放射線科学、画像診断学、放射線医学

東京都立大学(旧・首都大学東京)
健康福祉学部 放射線学科 教授
古川 顕 先生

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メッセージ

 医療は人の命を預かる非常に重要でやりがいのある領域です。診療放射線技師はその中で高度に進歩した画像診断や放射線治療に関わる大切な役割を担います。そして今、この領域に多くの人材が求められています。「病める人を助けたい」という志を持つあなたには、診療放射線技師として医療を支える道に大いに興味を持って頂きたいと思います。
 何事にも“本当にそれで正しいのだろうか”という疑問をもち、考え、判断し、臨機応変に行動できる、既成事実にとらわれない自由な考え方ができる大人になれるように、大いに経験し、学んで下さい。

先生の学問へのきっかけ

 医師の家庭で親の仕事を見て育ち、医療はやりがいのある仕事だと自然に感じていたので、医者をめざすことに迷いはありませんでした。大学卒業後、放射線科の先生から「命に関わる病気で画像診断なしに治療を開始することはない。内科治療か、外科治療かの選択は、放射線科医の判断なしには行えない」という話を聞き、感動して放射線科を選びました。患者さんの治療選択のための大事な判断に深く関わりたいと思ったのです。現在は画像診断の教育、実践に加えて、CTやMRIを使ってより的確に画像診断を行うための研究を進めています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

病院/大学/研究所/医療機器メーカー

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古川 顕 先生がいらっしゃる
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 東京都立大学(現首都大学東京)は「大都市における人間社会の理想像の追求」を使命とし、東京都が設置している公立の総合大学です。人文社会学部、法学部、経済経営学部、理学部、都市環境学部、システムデザイン学部、健康福祉学部の7学部23学科で広範な学問領域を網羅。学部、領域を越え自由に学ぶカリキュラムやインターンシップなどの特色あるプログラムや、各分野の高度な専門教育が、充実した環境の中で受けられます。

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