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講義No.10182

教育の中に組み入れる「SDGs」

SDGsを知っていますか?

 「SDGs」とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、国連サミットで採択された、2030年に向け循環型社会を実現するための行動指針です。欧州では第二次大戦後に、二度と過ちを繰り返さないために人権や民主主義の基本概念を策定した歴史があり、のちのSDGsの理念につながりました。日本では、SDGsに真摯に取り組む企業が増える一方、ブランド戦略のようにとらえる企業もあります。よりよい社会の実現と、それを次世代につなげようというSDGsの意味をしっかりと理解する必要があります。

教育システムにSDGsの考え方を

 SDGsは恒常的な教育システムの中に組み込めるものです。現在、学校では国際理解教育の中で、SDGsに関するさまざまな取り組みを行っています。新たなカリキュラムを組まなくても、既存の教育システムを見直すことで、多くの教育現場がSDGsの考え方を取り入れることができます。道徳の授業はまさにSDGsの理念を学ぶ科目ですし、地理は世界の社会や環境を考える科目にできます。

学問は将来の自分のため

 SDGsの4番目は「質の高い教育をみんなに」で、質の高い教育の提供と生涯学習の機会促進をめざすものです。具体的な取り組みの例として、自治体と大学が組織した連携事業「南大阪地域大学コンソーシアム」があります。そこで学生たちは地域住民と交流し、地場で作られる製品で生産と消費のパターンを学びます。社会に開かれた教育の実現とともに、SDGs 12番目の消費者教育の理念「つくる責任つかう責任」について思慮を深めることができます。また自らの不足に気づき、能動的に学ぶサイクルに導くことができます。
 こうした取り組みの本質は「自分たちの未来を創るための学び」であり、世界のさまざまな課題に取り組む、ESD(持続可能な開発のための教育)にもつなげることができるのです。


この学問が向いているかも 教育関係、国際交流、地域連携

和歌山大学
教育学部 教育学 教授
岡崎 裕 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 自分の頭でしっかりと考えること。そして一番大切なのは、それを行動に移すことです。保護者や先生の期待もあるかもしれません。それでもやはり、自分のやりたいことや好きなことをやってみることを強く勧めます。私が法学部出身なのに大学院では社会教育学に進んだのも、英国で7年間奮闘したのも、自分の行動力ゆえです。
 自分を無難な枠にはめ込まないでください。今から望む仕事に就けるか、さらに20年後にその仕事があるかどうかもわからない混迷の時代を、たくましく生き抜く力と創造力を育んでください。

先生の学問へのきっかけ

 もともと法学を学ぶ学生でしたが、大学4年生の時に学ぶことの大切さに気づき、教育系の大学院に進みました。さらに、新聞の求人広告をたよりに英国で職を得て、お金を貯めてヨーク大学に入りました。ところが予定の2年のうち1年が過ぎた頃、資金が底をついてしまい、帰国しようと学部長に相談したところ、大学内で研究員の職を斡旋され、それが、今の研究テーマである「国際理解教育」の研究機関でした。7年間勤めたのち帰国し、高校教員を経て現在に至ります。持ち前の行動力を発揮して学校と地域をつなぐ活動にも取り組んでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

初等・中等学校の教員/リサイクル企業/国際交流関係など

大学アイコン
岡崎 裕 先生がいらっしゃる
和歌山大学に関心を持ったら

 和歌山大学は未来を託そうとする若者、保護者のみなさんの願いを受けとめ、若者とともに希望ある未来を創り出したいと決意しています。
 新たな学びの場・新たな生活の場へ、期待とともに不安もあると思いますが、国立大学の強みは、学生数に対して教員数が多く、学生と先生の"つながり"が強固なことです。なかでも和歌山大学は、小規模クラス授業や対話的授業を重視するなどきめ細やかな教育と、行き届いた学生生活支援の体制を整えています。そして、卒業後の進路・就職を拓くキャリア・サポートには定評があります。

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