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講義No.10141

「グローバル人材」を育てて、新しい時代を生き抜く

「グローバル人材」とは何か

 グローバル人材を育成することは、世界的な流れになっています。こう言うと、英語を話せる人、異文化理解ができる人を想像するかもしれません。しかし、そのような能力だけではグローバル人材にはなれません。重要なのは、「主体性をもって物事に取り組むこと」です。自分で課題を設定して、それを解決していくために、工夫や思考することをいとわない人をグローバル人材といいます。課題設定で新しい価値を生み出し、それをさまざまな分野に応用できる能力が求められているのです。

知識偏重型から主体性重視の教育へ

 日本では先生たちの努力によって、優れた授業が数多く実践されてきました。一方で、学校での学びは、まだまだ知識に偏重した状態であり、依然として子どもたちが主体的に学ぶことのできる状況が十分に整っているとはいえません。また、日本の先生たちは、主体性を追求する教育になじんでいないため、従来の教育スタイルから脱却できていないのも現状です。ですから、このままでは、日本の教育の中でグローバル人材を育てることは難しいと考えられます。そこで、子どもの主体的な学びを育むために、講義型の一方通行の授業から、一人ひとりの個性や能力に応じた参加型学習への転換が必要となっているのです。また、世界には多様な教育があり、そこには子どもが主体的に学ぶことのできるヒントが隠されています。

先行きが見通せない中で生きる力を身につける

 グローバル人材育成のためには、これまで行ってきた評価の方法も変えなくてはなりません。単に知識や理解を測るのであれば、マークシートテストで評価できるでしょう。しかし、主体性を評価することは簡単ではありません。生徒が生み出した価値を客観的にどのように評価するのかは、大きな問題です。
 社会が求める知識や能力を身につければ生きていけた時代から、先行きが見通せない中で生きる方法を模索する時代へと変化しています。新しい時代に対応するためにも、グローバル人材の育成と、育成方法の確立が求められているのです。


この学問が向いているかも 国際教育学、児童教育学

福山市立大学
教育学部 児童教育学科 教授
林原 慎 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 これからのグローバルな社会の中で必要とされる人材をどのように育てていけばいいのか、国際教育の立場からあなたと一緒に考えていきたいと思います。
 グローバル人材とは、主体性をもって行動する人材です。そのためには、さまざまな課題に対して問いを持ち、解決していく能力が求められます。あなたもこれからいろいろな経験をして、物事を多角的に考えられる人になってほしいと思います。そして大学でいろいろな学問に触れて、自らを成長させる経験をしてください。

先生の学問へのきっかけ

 大学生のときにボランティアでフィリピンのワークキャンプに参加して、発展途上国の人々を支援する仕事があることを知り、NGOに就職しました。そこで環境教育や農村開発のプロジェクトでマネジメントに従事する中で、途上国が発展するためには現地の人々が自分たちで生きる力を身につけることが大切だと考えるようになりました。これは発展途上国の支援に限らず、子どもたちの教育にもつながります。その後小学校の先生になり、国際理解教育という立場から理論と実践を行き来するなかで、児童教育に関する知見を深めていきました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

小学校教諭/幼稚園教諭/保育士/大学院進学

大学アイコン
林原 慎 先生がいらっしゃる
福山市立大学に関心を持ったら

 福山市立大学は、福山市が設置する公立大学、4学期制による効果的な履修、4年間を通じた少人数参加型授業や、街と一体となったキャンパスを拠点に、福山市全体をフィールドとした体験型授業の充実が特色です。公立大学の特色を生かし、教育学部では地域の教育・保育施設との連携により実践力のある教育者・保育者を目指します。都市経営学部は全国初の学際的な学部で、環境を基盤として工学系、経済学系、社会学系の3つの領域を総合的に学び、持続的な都市社会の発展を担える人材を育成します。

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