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講義No.10129

「イクメン」だから起こる? 男性の産後うつ

男性にもある「産後うつ」

 ワンオペ育児による疲労や孤独感から、母親が産後にうつ状態になることは少なくありませんが、実は父親となる男性にも「産後うつ」があります。昔と比べて積極的に育児や家事に参加しようとする男性が増えてきた半面、何をどうしていいのかわからないことや、仕事と家事・育児による睡眠不足、夫婦関係の変化等から、うつ状態を発症するのではないかと考えられます。

孤独を感じている父親たち

 女性のいわゆる「マタニティーブルーズ」は産後10日目ごろまでに生じる抑うつや涙もろさを症状とする一過性の状態ですが、産後うつ病は一般的なうつ病と同じで、2週間以上持続する抑うつや興味の喪失を主訴とする疾患です。女性の場合には産後1か月がもっとも有病率が多いのですが、男性の場合は産後3カ月から半年が一番多く、関連する要因はパートナーのうつ状態といわれています。また夫婦関係の悪化とも関連があり、生活環境の変化や夫婦関係の変化についていけないことが原因として予測されます。「イクメン」が推奨されるなか、家事や育児にできる限り参加しているけれど、パートナーが本当はどう感じているのかわからないという孤独感があるようです。

これから生まれる子どもたちのために

 うつは真面目で責任感のある人ほど発症しやすい傾向があります。無気力になったり感情表現が失われたりするのとは逆に、感情の起伏が激しくなったり攻撃的になるケースも見られます。子どもは親とのさまざまなやりとりのなかで発達していきますが、うつ状態の時はそれが難しい状態と言えます。両親の不安定な精神状態が、子どもの発達に悪影響を与えてしまうリスクも否定できません。
 近年は、産後女性へのケアを充実させるために、助産師による健診や助産所への宿泊などを行う「産後ケア事業」が国を挙げて実施されています。しかしこれからは母親だけでなく、父親も含めた家族単位でケアしていく体制についての研究が求められています。


この学問が向いているかも 看護学

兵庫医療大学
看護学部 看護学科 教授
西村 明子 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 もし目の前に高校生の頃の自分がいたとしたら、「昨日より今日の自分の方が前進できたと思えたら、たとえそれが小さな歩幅だったとしても十分だ」と言ってあげたいです。私の高校生時代は、将来が見えず、不安で混沌(こんとん)とした苦しい毎日でした。でも今にして思えば、そんなに悩まなくて良かったのかなと思います。
 どんな人にも好きなことや得意なものがあるから、焦らずに目標をみつけて一歩一歩前進できるといいですね。ゴールを気にしすぎて自分自身を見失うことのないように、今の自分を大切にしてください。

先生の学問へのきっかけ

 高校生の頃、実は特別得意な科目や好きなことがあるわけでもなく、自分は将来何をしたいのかわからない悶々とした日々を送っていましたが、高校3年生のとき、進路指導室の前に置かれていたパンフレットに書かれた、「医療技術」という文字にふと目がとまり、看護は技術なのか、面白いかもしれないと進学先を決めました。そして実習で立ち会った分娩に心を大きく揺さぶられ、助産師の道を決意しました。その後は助産師・看護師として働きながら、より良いケアの方法を人に伝える研究をしたいと思い、大学に戻り研究者の道を進んでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

看護師/助産師/大学教員

大学アイコン
西村 明子 先生がいらっしゃる
兵庫医療大学に関心を持ったら

 本学は、医師の養成に長年の実績を持つ兵庫医科大学の併設兄弟校として、医療系3学部を擁する医療の総合大学。兵庫医科大学病院をはじめとした医科大学附属施設での充実した臨床実習や、医学部も含めた4学部合同でともに「チーム医療」を学ぶ学部合同科目を軸とした教育プログラムにより、今医療現場で求められている「チーム医療」を担う医療人を育成します。

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