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講義No.10123

コミュニケーションを通じて自分の価値を売るのが「マーケティング」

冷たいジュースが売れるのはどんな時?

 例えば、あなたが「暑い」と思ったときに冷たいジュースを買うことはあっても、寒いときに冷たい物を無理に買おうとは思わないでしょう。つまり、買い手が欲しいタイミングで物を売れば、商品が真の価値を発揮できるのです。これこそが「マーケティング」で、相手の考えていること、求めていることに思いをめぐらして行動し、相手に心地よさを感じてもらえたら良い関係を築ける、というものです。マーケティングとは、家族、友人、先輩後輩など親しい人を相手に「今こうしてほしい」と思っていることをしてあげるような「コミュニケーション」と同じことなのです。

「作る」から「売る」まですべてやる企業

 スーパーなどの「小売業」で商品を買うまでには、商品を作る「製造業」、それを小売業者に卸す「卸売業」が存在します。しかし最近はSPA(製造小売業)といって、小売業者が製造・卸売分野まで進出し、オリジナル商品を開発・販売する例が増えています。その代表例がユニクロなどのファストファッションです。
 スイーツもまたその一例です。神戸は関西のスイーツ激戦区として有名ですが、工場で作ってチェーン展開する大手も多い中、生ケーキなど鮮度が大切なものは、作ってすぐに売るのが理想的です。製造小売の小さな地域店が非常に多いのがこの業種の特徴です。

物を売るとは「価値」を売ること!

 製造小売の業態の多くに共通する課題は、地域にどう密着するかです。マーケティング理論では「広告」「製品」「流通」「価格」の英語の頭文字で「4P」とよく言われますが、本当に大切なのは、自分たちの持っている社会的価値を理解してもらうコミュニケーションです。
 特に現在はSNSなどが発達し、価値を理解して応援してくれる人がどれだけいるかで商品がヒットするかどうかが決まる時代です。「はやっているから売ろう」ではなく、「この商品を誰にどう届ければ幸せを感じてもらえるか」と考えることがマーケティングの神髄なのです。


この学問が向いているかも 経営学、商学、マーケティング学、流通学

甲南大学
経営学部 経営学科 教授
西村 順二 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 私自身にも課していることですが、目標は「ちょっと自分には無理かも」というくらいに設定することが大切です。私達の心は弱いので、目標を掲げてもその50-60%くらいで終わることが多いものです。それなら最初から150%の目標にすれば、「もういいや」と思っても70-80%くらいまで達成できているかもしれません。そう考えると、夢は大きく持った方が実現に近づき易いのです。
 そしてあなた自身から色々な人と交流してください。多様な人々から刺激を受ければ、どんな問題もきっと解決策が浮かんできます。一人では生きられませんから。

先生の学問へのきっかけ

 小さな頃から店を経営する父の姿を見ていて、自分も店を助けたいと思っていました。公認会計士か税理士になろうと大学の経営学部に入学しましたが、会計学が肌に合わず、そこで目に入ったのが「マーケティング」の文字。話を聞いてみるととても面白く、一気にのめり込んでいきました。卒業を控えて自分が何をしたいか迷い、大学院への進学を決意しました。最近では神戸で「ひがしなだスイーツめぐり」や「KOBE豚饅(コウベブタマン)サミット」などを仕掛け、理論と実践とを両立する活動をしています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

製菓会社マーケティング/日用雑貨品会社マーケティング/広告代理店クリエーター/航空会社CA

大学アイコン
西村 順二 先生がいらっしゃる
甲南大学に関心を持ったら

 国際都市・神戸に位置する本学では、建学の理念「人物教育の率先」を教育の原点とし、ミディアムサイズの総合大学だから実現できる、学部を越えた融合型教育で優れた人材育成を実践しています。現在、岡本(神戸市東灘区)・西宮(西宮市)・ポートアイランド(神戸市中央区)に3つのキャンパスがあり、8学部14学科の多彩な学びを展開。また、全学部の学生がグローバル教育を受けられる融合型グローバル教育や共通教育科目の充実により、異なる学部の学生同士が自然につどい、刺激し合い、融合する学びのフィールドが実感できます。

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