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講義No.09930

スポーツや運動教育の場で求められるアスレティックトレーニング学

幅広い分野で活躍

 選手のコンディショニング管理やケガの防止、競技復帰までのアスレティックリハビリテーション、トレーニング研究など、スポーツや運動の分野における専門的な理論と知識を研究する学問が「アスレティックトレーニング学」です。「アスレティックトレーナー」という資格のベースにもなっており、プロ野球やJリーグといった競技サポートの世界で基盤となる学問です。ほかにも介護医療や学校での運動指導の現場、安全なスポーツ環境の整備など、幅広い分野でアスレティックトレーニング学を身につけた人材が活躍するようになりました。

身体的なパフォーマンスを科学的に追究

 この分野では、解剖学や運動生理学などの知識と理論をベースに、スポーツにおける身体の動きが研究されています。例えば、剣道の初心者は腕の筋肉を使って竹刀を振りますが、経験者はより大きな背中の筋肉を使います。また、ものを引く動作においても、腕の筋肉だけを使うよりも、身体を回旋させて引くなり、脚の力も利用しながら引く方が、強く引くことができます。以前のスポーツの現場では、こうした動きの指導はしばしばコーチや選手の主観、経験に委ねられてきましたが、身体のどの部分をどう使えばより高いパフォーマンスが得られるのかを科学的に解き明かし、理論化するための研究が行われています。

安全なスポーツ環境づくり

 近年、スポーツや学校のクラブ活動では特に安全性が重視されるようになりました。ラグビーや野球、サッカーといった競技では、脳震盪(のうしんとう)が起こりやすい接触プレーを制限し、試合中に脳震盪を起こした選手を一定時間休ませるといったルールが普及しています。また、練習や試合で手足をねん挫した際も、体の構造やけがに対する専門的知識をベースにテーピングされるなど、より適切なケアが行われるようになりました。
 こうしたルールづくりやケアを通して、誰もが安心してスポーツに打ちこんだり、楽しんだりする環境を整えていくことも、アスレティックトレーニング学の大切な役割です。


この学問が向いているかも アスレティックトレーニング学

大阪体育大学
体育学部 健康・スポーツマネジメント学科 アスレティックトレーニングコース 准教授
有吉 晃平 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 ただ筋肉を大きくするだけでは、競技スポーツの直接的な競技力向上を望むことはできません。運動動作はそれほど単純なものではありません。「なぜこのような練習をするのか」と考えたり、「なぜあの選手は遠くにボールを投げられるのか」と動きを観察したりしてみてください。
 「なぜ?」という疑問をもち、その答えを自分自身で考え続けることは、競技力を上げることにつながりますし、「学び」という行為を楽しくしてくれるでしょう。

先生の学問へのきっかけ

 どんなにつらくても苦しくても、ただ勝利のために一生懸命、競技に打ち込む選手の姿に、誰もが一度は心を打たれたことがあるでしょう。「スポーツに一生懸命な選手を応援したい」そんな思いで私はこのアスレティックトレーナーという仕事を選びました。大学教員となった今でも、アスレティックトレーナーとしてスポーツ現場へ行くことは欠かせません。アスリートや指導者が持つ感覚をいかに科学的に理解して他者に伝えるかといった点にも面白さを感じています。

大学アイコン
有吉 晃平 先生がいらっしゃる
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 「不断の努力により智・徳・体を修め社会に奉仕する」を建学の精神とする大阪体育大学は、1965年に関西初の体育大学として開学しました。体育学部では、スポーツ教育学科と健康・スポーツマネジメント学科を設置し、指導者やトレーナーなどスポーツ界で活躍できる人材を養成します。教育学部では、小学校教育コースと保健体育教育コースを設置し、小学校、中学校、高等学校、そして特別支援学校で活躍できる教員を養成します。

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