夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.09473

見た目や値段でジュースの味が変わる!?

味を判断するのは「味覚」だけじゃない

 人は、味が同じジュースでも色が異なれば濃い方、コップの重量が異なれば重いコップの方を「濃厚」だと感じます。音の響きもまた影響力があり、例えば英単語の場合、「ア」「ウ」「オ」の音に強さや重さを感じます。したがって「ア」「ウ」「オ」の音が入った商品名の方が、入っていない商品よりも濃厚に感じるのです。
 どういう名称を付けたらよいかは商品の特徴に左右され、自動車であればSUV(スポーツタイプ多目的車)のような大型車は頑丈さを感じる「ア」「ウ」「オ」の入った名称、コンバーチブルやスポーツカーは速さを感じる「イ」「エ」の音が入った方が望ましいと考えられます。

「好印象」は「高評価」につながる

 消費者が商品の優劣を判断するのは、商品の本質をとらえるものとは別の知覚によるところも大きく、同じ商品でも見せ方次第で評価ががらりと変わります。値段が高い商品の方が優れているに違いないとみなされますし、日頃から好感を持っているメーカーの商品は評価も高くなりがちです。実際、好きなメーカーの商品を手に取ると、脳内の記憶を司る部位に反応が表れます。
 ブランド自体が価値を生み出しているとわかったことで、いかにして商品や企業のブランド力を高めるかが企業活動やマーケティングの中枢になってきました。オリンピックやワールドカップなどのイベントのスポンサーを務めるのも、ブランド力を高める活動の一環というわけです。

香りを使ったブランディングの流行

 近年、五感の刺激によるブランディングで注目されているのが「香り」です。香りと記憶の結びつきは強く、特定の香りを嗅(か)ぐことで記憶がフラッシュバックすることや、香りを嗅ぎながら記憶することで記憶の定着率が高まることがわかっています。そのため、良質なサービスと香りをセットにすることでリピーター獲得につなげようという考え方から、外資系ホテルや航空会社のラウンジ、デパートなどでは香りを積極的に活用するようになっています。

アイコン

講義を視聴する(1分)

アイコン

講義を視聴する(1分 その2)

アイコン

講義を視聴する(1分 その3)

アイコン

講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも マーケティング、商学

成蹊大学
経営学部 総合経営学科(仮称) ※2020年4月設置構想中 准教授
石井 裕明 先生

メッセージ

 テレビCMで見たダンスをまねして、インターネットに動画をアップする、といったことがよく行われています。投稿者としては、ただ面白そうだから踊ってみただけかもしれませんが、動画が撮られ拡散されることが企業側の狙いだったりもするのです。
 「企業活動」と聞くと自分と関係のない世界に感じるかもしれませんが、実は、私たちの生活と密接につながっています。ですから、マーケティングを学ぶ上では、まず消費者としての自分の発想を大事にし、肌感覚で現象をとらえて、理論に落とし込むことが大切です。

先生の学問へのきっかけ

 もともと相手との駆け引きがあるスポーツや人間観察が好きで、入った学部と自分の興味関心が一致したのがマーケティングでした。消費者はどのようにして商品の優劣を判断するのか、最初は心理的側面からアプローチしていましたが、今は五感と消費者の行動を結び付けて考えています。誰にでも「何となく買ってしまった」という商品があるでしょう。心理や五感を基に考えると、そうした購買行動を説明できるところが面白いですし、これからのマーケティング戦略を考えていく上でも必要不可欠な分野だと感じています。

大学アイコン
石井 裕明 先生がいらっしゃる
成蹊大学に関心を持ったら

 成蹊大学は、経済学部・法学部・文学部・理工学部からなる総合大学です。文系・理系のすべての学生が4年間、緑豊かな吉祥寺のキャンパスで過ごすので、所属学部以外の友人との交流や学年を越えたネットワークづくりも可能です。また、先生との距離が近く学生一人ひとりの個性を尊重する少人数教育やキャリア教育が充実しています。さらに、2010年度よりワンキャンパスを活かした全学部共通の成蹊教養カリキュラムを導入し、学部間の垣根を越えた幅広い教養と深い専門知識を習得した、国際感覚を持つ教養人の育成を目指します。

TOPへもどる