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講義No.09387

よりよいマッチングを考える

安定マッチングとは

 社員の部署配属を決めるような場面を考えてみましょう。社員はどの部署により行きたいか、部署もどの社員により来てほしいかの希望を持っています。ここでは、社員はどこかの部署には配属されたい、部署も定員が許す限りはどの社員でも受け入れたいと思っているとして、このような状況で社員と部署のマッチング(配属先の組み合わせ)について考えてみましょう。
 マッチングによっては、次のようなことが起こっているかもしれません。ある社員は配属された部署よりもほかに行きたい部署があり、さらにその部署にも欠員がある、あるいはその部署には欠員はないが、そこに配属されたほかの社員とその社員を入れ替えたいとその部署も思っている。こうしたことが起こらないマッチングを安定マッチングといいます。

安定マッチングを実現する方式

 次の方式で配属先を決めると安定マッチングの一つを実現できることが知られています。まず、各社員が第1希望の部署に応募します。各部署は、応募者のうち上位から定員まで(応募者が定員に満たない場合は、すべて)の社員を仮配属として受け入れ、それ以外の社員を断ります。次に、断られた社員のみ第2希望の部署に応募します。各部署は、新たな応募者と前に仮配属とした社員のうち再度上位から定員まで仮配属とする社員を選び直し、それ以外の社員を断ります。新たに応募する社員がいなくなるまでこの手順を繰り返し、最後の時点で仮配属となっている部署を最終的な配属先とします。この方式は受入保留方式と呼ばれています。

よりよい制度を作るために

 世の中にはさまざまな制度があり、社会はそれを利用することで動いています。よりよいマッチングの制度を考えることも経済学の重要な研究対象です。マッチング制度の中にもさまざまな方式があり、ある方式が優れているからと言って、ほかの場面でそのまま利用できるとは限りません。そのため、さまざまな実社会の問題への応用をめざして、日々、制度の設計や改善が研究されています。

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この学問が向いているかも ミクロ経済学

首都大学東京
経済経営学部 経済経営学科 准教授
森本 脩平 先生

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メッセージ

 ミクロ経済学をはじめ、経済学では数式などを使ったモデルを用いて分析をする機会が多くあります。経済学にそのようなアプローチの仕方があることを知らない人も多いのではないでしょうか。
 たとえ経済学を専攻しないとしても、数式などを使って社会を考察することに関心があるなら、経済学の本を読んだり、調べたりしてみると、あなたの視野がもっと広がるかもしれません。

先生の学問へのきっかけ

 大学の講義でミクロ経済学などを学んだ時、経済学の数学モデルを使って社会を分析するところに面白みを感じ、もっと学んでみたいと思うようになりました。それが経済学に関心を持つようになったきっかけです。メカニズムデザインという分野は、大学院に入ってから知り、興味を抱き研究の道に進みました。

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 東京都立大学(現首都大学東京)は「大都市における人間社会の理想像の追求」を使命とし、東京都が設置している公立の総合大学です。人文社会学部、法学部、経済経営学部、理学部、都市環境学部、システムデザイン学部、健康福祉学部の7学部23学科で広範な学問領域を網羅。学部、領域を越え自由に学ぶカリキュラムやインターンシップなどの特色あるプログラムや、各分野の高度な専門教育が、充実した環境の中で受けられます。

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