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講義No.09320

障がい者スポーツは、障がいがなくても参加できる!

障がい者スポーツのいろいろ

 「障がい者スポーツ」には、障がいの種類や程度に応じて、さまざまな種目があります。例えば、車いすバスケットボールのように、敵味方が激しい攻防を見せるハードなスポーツもあります。一方で、視覚障がい者のスポーツでは、ブラインドサッカーのように敵味方が入り乱れる競技は珍しく、バレーボールや卓球のようにコートが分かれていて、相手との接触のない競技が多く見られます。また、視覚障がいと言っても、見え方(例えば、全盲と弱視)によって、視覚から入手できる情報が大きく異なるので、それぞれに合わせたルールや用具の工夫が必要となります。

視覚障がい者のためのさまざまなルール

 視覚障がい者のためのフロアバレーボールやサウンドテーブルテニスなどは、通常のバレーボールや卓球と違って、ボールを床や台の上で転がしてプレーします。視覚障がい者の球技では、ボールに鈴を入れ、その音でボールの位置や動きを把握することが多いのですが、ボールが空中にあると音が消えてしまい、音情報をとらえにくくなります。そのため、ボールが平面を転がるよう2次元でプレーを展開し、音が連続して聞こえるように工夫しているのです。
 ただし、ブラインドテニスのように、ボールが空中を飛ぶ種目もあります。この場合、音の出るボールを使い、さらに3バウンド以内で返球するというルールにすることで、音の情報を得やすくしています。

誰もが参加できるスポーツのあり方

 「障がい者スポーツ」は障がい者がするものとは限りません。健常者が選手やサポーターとして参加できる種目もありますし、アイマスクをして視覚障がい者と一緒にプレーすることも可能です。また、健常者同士で楽しむこともできます。
 近年では、参加者の状況に合わせてルールや用具を工夫する、という理念のもと、障がい者はもちろん、高齢者や体力が低い人など幅広い人たちが参加できるスポーツの名称として、「適合する」という意味の英語を用いた「アダプテッド・スポーツ」という言葉が使われるようになってきました。


この学問が向いているかも 障がい者スポーツ学

筑波技術大学
障害者高等教育研究支援センター  准教授
天野 和彦 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 スポーツが嫌いな人はたくさんいます。もしあなたもそうだとしても、スポーツは自分と関係ないものだ、とは思い込まないでください。スポーツとは、あなたの日常生活の中にあるものです。ただやみくもに「できません」と拒絶してしまうのではなく、まず触れてみてはどうでしょう。
 そこで100%満足することはできないかもしれませんが、自分にできそうなことや、自分に合うやり方を探すためのヒントが見えてくるはずです。私は全力であなたのお手伝いをしたいと考えています。ぜひ一緒に、できることを見つけましょう。

先生の学問へのきっかけ

 大学に入学してすぐに大きなけがをして、選手として競技生活を続けていくことが難しくなりました。その後の進路を変更しようとまで考えましたが、当時の先生から、「これからどのポジションで生きていくのかを考えてみてはどうか」と言葉をかけられ、スポーツには選手としてだけではなく、いろいろな関わり方ができるのだということに気づかされました。そのことが、現在の専門分野につながったきっかけのひとつになっています。

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天野 和彦 先生がいらっしゃる
筑波技術大学に関心を持ったら

 本学は、聴覚障がい者、視覚障がい者のための唯一の国立大学です。学生の障がいや個性に配慮しつつ、障がいを補償した教育を通じて、社会的自立と社会貢献のできる人材を育成しています。
 その結果、毎年100%近い就職率を達成し、成果をあげています。
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