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講義No.09200

楽しい「運動遊び」が幼児の心身の健やかな発達をサポートする

スポーツは本来「遊び」だった!

 スポーツ保育とは、スポーツを「遊び」として積極的に活用し、保育に役立てる学問です。
 日本でスポーツというと、過酷で辛い世界をイメージする人もいるでしょう。しかしスポーツという言葉の語源は、「遊び」「気晴らし」という意味であり、体力や技術、知能、精神力を競い合って楽しむ「運動遊び」がその本質と言えます。いわば子どもの「草野球」がスポーツの原点なのです。

大事なのは遊びを提供する側の工夫

 子どもは基本的に運動好きです。運動を楽しめる環境なら、自発的に体を動かします。そういった幼児期の運動遊びが心身にどのような影響を及ぼすのか、幼児の動作メカニズムや動作習得のプロセスなども含めて研究するのが「スポーツ保育」です。
 大事なことは、子どもの心身の発達を促す遊びを提供するための工夫をすることです。もちろん、「楽しい」ことを前提としたうえで、キーワードとなるのは「競争」「協力」「成功」「失敗」「チャレンジ」の5つです。例えば、幼児の絵本の定番「大きなかぶ」では、協力の大切さが学べますが、それを運動遊びに取り入れることで実感をともなって学ぶことができます。運動遊びは、知覚や判断力、想像力といった認知機能はもちろん、意欲や協調性、粘り強さ、計画性といった非認知機能の向上にもつながります。

スポーツ保育は日本のスポーツを解放する

 もともと日本では、スポーツと体育の境界線があいまいで、スポーツは歯を食いしばって行うものというイメージも強くありました。しかし近年、スポーツは「楽しむもの」ということが見直されつつあります。
 スポーツ保育は、保育・幼児教育と密接に関わっています。保育・幼児教育で重視される「健康」「言葉」「人間関係」「環境」「表現」の5領域の発育を、運動遊びでは効果的に高めることができます。楽しい運動遊びを通して、幼児の心身の健全な発育発達を促すスポーツ保育は、厳しさが求められてきた日本のスポーツの「解放」を意味していると言えるでしょう。


子どもの体・心・脳が発達するスポーツ保育

この学問が向いているかも スポーツ保育学、こども教育学

静岡産業大学
経営学部  准教授
山田 悟史 先生

先生の著書
メッセージ

 大学を選ぶときは、自分の興味や関心のあることを見つめ直し、実際に調べてみて、自分に合ったところを選びましょう。必ずしも、好きなことを仕事にする必要はありませんが「合うか・合わないか」は大切だと思います。また、進路を考える時には今までの経験にとらわれず視野を広く持つことも大切でしょう。
 日本のスポーツは、かつて楽しむこと自体をよしとしない風潮がありました。しかし、主体性を伸ばし自己成長を遂げるには、楽しさや遊びの要素が不可欠です。あなたも子どもの可能性を引き出すスポーツ保育を一緒に学んでみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 私はもともと、水泳競技のコーチでした。ある時、小学生のコーチを担当し、自主的で楽しい練習方針を取ったところ、ぐんぐん上達しました。その一方で、お母さんの厳しいスパルタ指導があるにもかかわらず、あまり上達しなかった子どももいました。その経験から「スポーツは楽しくないとだめだ」と、考え方をチェンジしました。そして運動遊びを保育に生かした「スポーツ保育」の世界に飛び込んだのです。子どもたちの「やりたい、楽しい」というポテンシャルを生かしたスポーツ保育について研究を続けています。

大学アイコン
山田 悟史 先生がいらっしゃる
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 静岡産業大学が目指すのは、ビジネスの世界で自ら考え、自ら行動し、成果をあげる力を身につける「ビジネス教育」。静岡全域をフィールドにした「アクティブラーニング」を行うなど社会で起きている課題解決策を探る「実学教育」に力を入れています。企業、団体、行政機関と連携した「寄付講座」ではビジネスの最前線で働くプロフェッショナルから仕事の内容や職場の課題について学ぶことができ、社会に出たあと即戦力として活躍できるように資格取得制度も充実しています。

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