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食品成分の未知なる力とは? 

高校2年生 ていねいに説明していただきありがとうございました。
高校2年生 わかりやすくて、栄養の方の学科にも進んでみたいなぁと改めて、思いました。楽しかったです。
高校2年生 栄養と病気の関係についていろいろな話が聞けてよかったです。
高校1年生 わかりやすくて、もっと興味のわく講義でした。
高校2年生 すごくわかりやすかったです!!栄養について私は学びたいと思っているので今回参加できてとても嬉しかったです。関心も高まったのでよかったです。
高校2年生 Znは微量元素だけど、それが少し不足するだけで肝硬変になる%が高まると知り、少量でも食品成分は大切と分かった。
高校1年生 生活科学をやるなら生物を選択するべきだったということがわかり、選択に迷っていましたが、決めることができました。
高校2年生 食品から病気を防ぐことが出来ると知ってとてもおどろき、また興味がわきました。
高校1年生 食品についての興味が増えました。栄養にも興味もちました。
高校1年生 聞いたことのある名前が多く、今まで知らなかったことを学ぶことができました。
高校1年生 栄養についてよくわかった。

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関心ワード
  • 美容 、
  • 静岡県 、
  • 茶 、
  • ポリフェノール 、
  • ワイン 、
  • がん 、
  • 動脈硬化 、
  • コラーゲン 、
  • アンチエイジング 、
  • 生活習慣病 、
  • 栄養 、
  • 健康 、
  • 食品

講義No.g005594

食品成分の未知なる力とは?

食品の「生態調節機能」を解明

 あなたが普段、何気なく食べている食品には3つの機能があります。一次機能は生命現象を営むうえで必要なエネルギーを供給すること、二次機能は味、香り、見た目といった感覚・嗜好に働きかけることです。そして、三次機能とされているのが「生態調節機能」で、私たちの健康を維持・増進させる作用を持っています。昔から「食養生」、「医食同源」という言葉がありますが、食が健康に作用するメカニズムは、ほとんど明らかにされていません。健康につながる栄養素や成分を見出し、その作用システムを明らかにすることで、病気の予防や改善につなげようという研究が行われています。

フランス人に動脈硬化が少ないのはなぜ?

 フランス人はバターたっぷりの高脂肪食を多く食べていながら、動脈硬化などを発症する人が少ないのは、赤ワインに含まれるポリフェノールという成分を多く摂取しているのが要因の一つと言われています。また、静岡県のある地域でがんになる人が少ないのは、お茶をよく飲むことが関係していると考えられています。このように病気の発症率や平均寿命は国や都道府県によって異なり、その差異には食生活が大きく関係していると言えます。

医療や美容分野で注目される有効成分の発見

 緑茶、アロエ、ナツメ、西洋ニンジンの葉といった身近な食材には、がん細胞だけをピンポイントで抑制する不思議な成分が含まれており、抗がん効果があることがわかっています。タイ料理のトムヤムクンなどに使われるショウガ「ナンキョウ」には、「ACA」という成分が含まれており、高い抗酸化作用を持っています。さらに、ACAにはコラーゲンの産生を促す作用があることが解明されており、そのメカニズムを応用して皮膚の損傷治療や、肌のアンチエイジングに生かそうという取り組みも行われています。このように、昔からの伝承や習慣で、「カラダによい」と言われてきた食品がヒントになって、生活習慣病などの治療に有効な成分が発見されているのです。

関心ワード
  • 酒 、
  • 貝類 、
  • 味噌 、
  • バランス 、
  • 亜鉛 、
  • 肝臓 、
  • 医療 、
  • 女性 、
  • ダイエット 、
  • 細胞 、
  • 食事 、
  • 栄養 、
  • 健康 、
  • 食品

講義No.g005666

食品成分の不思議な力が健康を維持・増進する!

「肝臓にはシジミがいい」には根拠があった

 「お酒をよく飲む人にはシジミの味噌汁がいい」と聞いたことはありませんか。昔からの言い伝えですが、研究によって科学的根拠が解明されています。シジミなどの貝類には、「亜鉛」という栄養素が含まれていて、細胞の増殖や酵素の活性化といった重要な働きを担っています。また、亜鉛は肝臓の働きとも深く関わっており、亜鉛が不足すると肝細胞が細胞死を起こして、肝硬変などの肝疾患を発症しやすくなります。昔の人は科学技術もない時代から、シジミを食べることによって亜鉛を補給し、肝臓の機能低下の予防・改善を実践していたのです。

若い女性に亜鉛不足が増加中

 亜鉛が不足すると細胞の増殖が阻害され、成長障がいを起こしたり、味を感じる舌の味蕾(みらい)の働きが低下して味覚障がいを起こしたりします。特に成長期は亜鉛が重要なのですが、最近は若い女性に亜鉛不足の人が増加する傾向があります。これは、ダイエットのために、過度な食事制限や同じものだけを食べ続けるような偏った食生活が要因のひとつとされています。亜鉛の摂取量は15~17歳では男性1日13 mg、女性1日9 mgが推奨されており、亜鉛不足なら、牡蠣(カキ)をはじめ野菜、豆類、肉類などを積極的に食べるとよいでしょう。

食品のパワーを医療や日常生活にも活用

 亜鉛には皮膚の再生を活性化する作用もあり、寝たきりの人の褥瘡(じょくそう)を改善するための塗り薬としても活用されています。一方、アルコール性の肝疾患に対しては、海藻の「カジメ」やなにわ伝統野菜「玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)」などの抽出成分にも予防効果があることがわかっています。
 このように食品は、私たちの健康に関わる不思議なパワーを持っており、それぞれが複合的に作用することで、より効果を発揮すると考えられています。ですから、多様な食品をバランスよく摂取し、必要に応じて不足分を意識的に補うことが、健康の維持・増進につながると言えます。

この学問が向いているかも 食品栄養科学

大阪市立大学
生活科学部 食品栄養科学科 准教授
小島 明子 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 食品成分による生活習慣病の予防効果とその作用メカニズムについて研究しています。食品中には、健康の維持に重要な役割を果たす不思議な成分が含まれています。これまでの研究では、食品成分には抗がん効果や抗肥満効果、アンチエイジング作用といったさまざまな効果を有することを見つけてきました。あなたもぜひ、私たちと一緒に、食と健康との関わりについて探究してみませんか。何気なく食べている日常の食事が、新たな驚きと発見でいっぱいになることと思います。一緒に研究できることを楽しみにしています。

先生の学問へのきっかけ

 「食養生(しょくようじょう)」、「医食同源」という言葉が昔からありますが、そのメカニズムについては、明らかにされていません。昔からの伝承や習慣にある疾患の予防効果や健康増進の効果を有する食品について科学的根拠を明らかにしたいと考えたことが研究をはじめたきっかけです。

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小島 明子 先生がいらっしゃる
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 大阪市立大学は、日本最大の公立大学です。また、大阪市内唯一の総合大学であり、都市とともにある大学として、社会の発展に寄与する多くの人材を送り出してきました。全8学部と多彩なフィールドを用意しながらも、少人数授業で教員と学生が同じ目線で学習できるアットホームな大学です。自由な学風、最新設備等、本学には若い皆さんのチャレンジを後押しする環境が備わっています。是非大阪市立大学で学び夢をつかんでください!